終了
大学3年の4月から始めたこのブログですが、
目的を果たすことが出来たので終わりにしたいと思います。
もう三日経ったし昔のことより、もっと先について考えていたい。
理系のくせに生意気にも行政職で合格しようとし頑張ってきました。
この受験を通して分かったことが二つあります。
一つはやっぱり公務員試験って難しいなっていうこと。
心のどこかで何とかなるだろうと高をくくってたんですけど、
いざ5月から試験が始まれば不合格続きで本当に泣きそうでした。
生半可な気持ちで挑戦して痛い目を見た瞬間。
みんながみんな死ぬ物狂いで合格を勝ち取りに来ています。
僕の場合は4月から早め早めに予備校に通って頑張ってきたことと、
高校や大学での上積みが功を奏してギリギリ滑り込むことが出来ました。
たぶん夏休み明けから勉強を始めていたら落ちていたと思います…。
危機意識も全体の勉強量の把握も甘かった。
正直者が馬鹿を見ない就職試験であることに間違いはないと思います。
もう一つは文系ってすごいってこと。
よくこんな勉強を続けられるなって思います。
僕だったら大学嫌になって退学するかダメ学生になっていた。
専門科目は面白かったけどずっと続けるとなると…。
僕と科目の相性と、かなりの偏見があるんでしょうけど、
これを4年間勉強するってのは多分耐えられないだろうなぁ…。
ちょっとだけ文系との距離が近くなって気持ちが共有できた気がします。
んで、これから行政職を受けようと思っている理系の方、
やればできそうだからやってみた。
やれるだけやってみた。
その結果の一つが僕です。
理系だから技術職じゃないとダメだなんてことはありません。
自分のやりたいことができるかどうかで判断してください。
最初から諦めずにまず一度チャレンジしてみるといいと思います。
授業や実験のせいで他の受験者に比べると大変かもしれません。
だけど今後の人生を決めることだから、少しだけ頑張ってみませんか?
このブログが少しでもそういう人の後押しになれたら幸いです。
長くなりましたがこれでおしまい。1年半お世話になりました。
応援してくれた方、たまに見てくださった方、ありがとうございました。
受験生の皆さんの合格を心からお祈りしております。
そんな感じです。
回顧
専門択一
科目 | 講義 | 演習量 | メモ |
---|---|---|---|
憲法 | ★★★★★ | 3周 | 統治だけ4周。 |
民法 | ★★★★★ | 2周半 | 物権がダメだったので債権だけ3周。 |
行政法 | ★★★★★ | 3周 | 苦手科目。最後まで安定せず。 |
ミクロ経済 | ★★★★★ | 3週 | レジュメ中心で考え方の理解に努めた。 |
マクロ経済 | ★★★★★ | 3周 | レジュメ中心で考え方の理解に努めた。 |
財政学 | ★★★★★ | 2周 | レジュメの暗記中心に進めました |
政治学 | ★★★★★ | 3周 | 政治系は丸パス・インストールに加えて |
行政学 | ★★★★★ | 3周 | 単語カード、まとめノート作ったり |
社会学 | ★★★★★ | 2周 | 色々なアプローチをしてました |
国際関係 | ★★★★★ | 1周 | 捨て科目でしたが一応一周しました |
経営学 | ★★★★★ | 3周 | V問の過去問部分のみ |
会計学 | ☆☆☆☆☆ | ― | 国税は受けないので捨て科目にしました |
労働法 | ★★★★★ | 1周 | 講義は聞いておき直前に一周 |
刑法 | ★★★★★ | ― | 講義のみ。直前にレジュメ見直し。 |
教養択一
科目 | 講義 | 演習量 | メモ |
---|---|---|---|
数的推理 | ★★★★★ | 1周 | 数的処理はたとえ時間がかかっても |
判断推理 | ★★★★★ | 1周 | 自力で解いて考え方のコツを探った |
空間把握 | ★★★★★ | 1周 | 知識やテクニックなどは空間処理ぐらい |
資料解釈 | ★★★★★ | 1周 | これは数こなしてテクニックを学ぶべき |
文章理解 | ★★★★★ | 1周 | 高校時代の上積み。TOEICの勉強 |
世界史 | ★★★★★ | − | レジュメ読むだけの捨て科目 |
日本史 | ★★★★★ | 一部 | 頻出予想部分のみ絞りました |
地理 | ★★★★★ | 1周 | 高校時代の上積み。 |
思想 | ★★★★★ | − | 社会学とかとリンクして覚えました |
文芸 | ★★★★★ | − | 直前期にレジュメのみ見返しました。 |
数学 | ★★★★★ | 一部 | 理系なので余裕でした。 |
物理 | ★★★☆☆ | 一部 | 理系なので死亡しました。 |
化学 | ★★★☆☆ | 一部 | 理系なので余裕でした。 |
生物 | ★★★★★ | 1周 | 頻出部分だけ直前期に見直しました |
地学 | ★★★☆☆ | 一部 | 惑星だけ息抜きに取り組みました。 |
僕はセンター試験では地理しか使ってなかったので専門の全部が初学でした。
幸い予備校のレジュメが優秀だったので理解に苦しむことはあまりなかったです。
問題はその理解をいかに頭に残しておけるかという記憶量にあると思います。
理解して納得するんだけど、また数カ月経つと解法を忘れていて…。
インプットアウトプットの繰り返し処理に耐えられるかがカギです。
結局のところ単純に「これはこれ」と暗記する科目が多いです。
この苦行っぽいのが一部の理系には受け入れられないかもしれません。
僕も確かに好きではなかったけど、自分の知らない知識を蓄える、
世の中の仕組みが少しわかるという点を鑑みれば楽しかったかも。
(ただし1週目に限る。。。)
教養は特にアドバイスすることがありません。
理系だと日頃から問題演習だったり実験だったりで悩み慣れてるから、
少し問題に当たって解けなくても、最後まで粘り強く取り組めると思います。
普段無意識に養っていた力が数処なんかで発揮しやすいのかもしれませんね。
あと高校時代の努力ってすごいもんですね。
少しやっただけで結構思い出せます。
4年前に頑張っていた自分に恩返しされた気分です。
この程度で大丈夫とか思うと多分落ちます。
インプット中心だったのでもっとアウトプットしておけばよかったと後悔。
あと演習しなくてもいいから講義だけは聞いておくべきです。
一応講義を聞いて頭に下地が出来ていることが非常に大事です。
参考にならないですけど、一応こんな感じでした。
筆記試験に関しては多くの方が勉強法などを書いているのでそちらへ。
ただやり方ばかり気にして絶対量が足らない事が一番ダメだと思います。
4月中旬から10時間近く勉強してました。地上終わるころピークだった気がします。
爆弾
へたれです。こんばんは。
僕が最終試験で抱えた爆弾とは「健康」に関すること。
どの試験種でもそうだと思うんですが公務員はチェック項目が多い気がする。
身長、体重、腹囲、視力、聴力の身体測定はもちろんのこと
血液検査(血糖)(脂質)(肝機能)、心電図、胸部X線、尿検査。
僕は血液検査、中でも(肝機能)の値が少し悪かった。
GPTと呼ばれる項目、基準値が5〜35に対し、測定値は40だった。
このわずか基準値+5の結果一つで、
「医師の診断:肝障害→要再検査」
と書かれた。本当にたまったもんじゃない。
素人が見れば、悪印象この上ない書き方。
公務員の場合は採用すればほぼ確実に終身雇用なので、
健康面で不安を抱えているやつなんか好んで通すわけがない。
とにかく診断書を受付で貰ったときはショックで仕方が無かったです。
しかしよくよく調べてみれば基準値は5〜40と書いてある本もあります。
別に太ってないし腹囲は70で腹筋ちょっとあるし、普段酒も飲まないし。
そんな自分がこんな数値一つで肝臓に障害があると決められるのはひどすぎる。
そもそもこの診断書を書いた医師と会って話すらしてないっていう。
翌日、同病院に再検査に伺ったら別の先生に全然大丈夫だって言われました。
再検査の結果自体も若干高めであるものの基準値内で特に問題なし。
内臓脂肪がつく可能性があるので普段の生活は見直すことと指導を受けました。
採用試験の提出用書類であることをお話したら、
医師の意見:通常勤務問題なし 極めて良好
と加筆・訂正していただけました。
大きな病院へ行くと各部署を盥回しにされるほか、
医師が忙しい場合があるので数値のみ見てささっと書かれてしまいます。
とくに診察代を稼ぐ姑息な手段として、
基準値を少しでもオーバーしたら再検査をさせるような所があります。
大げさかもしれませんが大学等で評判を聞いてから決めるとよいかもしれません。
・医師とコミュニケーションをとれない病院は避けること
・採用試験での提出書類であることを事前に伝えておくこと
・おかしいと思ったらもう一度話を伺うこと
・二日前から食生活、睡眠、薬の服用を控える、急激な運動をしない
・地方の場合は運転免許の都合上、矯正で視力0.7以上になるよう調整
意外と忘れがちなポイントですけど、
不安要素は徹底して潰すことが大事です。
ぜひ健康診断にも気を使って貰えばと思います。
受験していると体をおろそかにしがちですが、大事な資本です。
合否
最終面接の結果は
色々と忙しいのでまた夜書きます。
そんな感じです。
[追記]
市役所A日程で最終合格を頂くことが出来ました。
奉職意思確認書いわゆる誓約書の提出をもって名簿登載となります。
本当に最後の駒だったので落ちたらどうしようと不安でいっぱいでした。
最終面接の結果は非常に厳しいもので5人に1人が落ちていました。
合格者数は採用予定者数と同数で+αを設けなかった事に驚きです。
民間で二度も最終落ちした経験がここ一番で、
最終面接でも気を抜くなという戒めになったのではと思っています。
人生どんな経験が役に立つか活かせるか、本当に分からないものです。
この結果をもってこのブログは一段落となります。
あとは最終面接時に抱えた"爆弾"の話と試験結果だけまとめようと思います。
域外
へたれです。お久しぶりです。こんにちは。
最終面接が終わりました。
人柄を見る面接だと用紙には書いてあったのですが全然違いました。
志望動機、現在市役所の抱える問題に対する意見とか結構突っ込んだ話。
理系だからって言う理由からの無茶ぶりで、はやぶさの所見を述べよってのも。
理系だから何でもかんでも知ってると思ってるの?あんた正気?
自分の研究について噛み砕くだけで精いっぱいだよっていうね…。
文学部の学生に日銀の金融政策って何が必要?ってのと同じレベルだと思う。
むしろ公務員試験で勉強してることと、
全く関係が無いからより性質が悪いかもしれない。
結局イオンエンジンの話とか太陽光エネルギーでの座標修正挙げて、
JAXAの技術者の粘り強さすごいよね、見習いたいとつなげた。
あんまり詳しくないところ突かれるとうまく言葉が出ない。
宇宙系の研究室に入っていればよかったのかなぁ…。
同じ学科の研究室にはやぶさを扱う修士の方がいらっしゃったんだけど、
はやぶさ帰ってこなかったら全て水の泡と聞いて、宇宙系は回避してしまった…。
自分の研究が自分の制御外にあることが僕には耐えられない。
よっぽど宇宙のことが好きだったり、
JAXAと共同研究したいって人じゃないと無理だと思った。
データが得られなかったので理論値のみの考察で締めるとか寂しすぎる。
話が脱線した上、愚痴っぽくなってしまって申し訳ないけれども、
面接の方はどうにかなっていることを祈りたいです。
むしろ面接以外で爆弾を抱えてしまったのでそちらの方が不安です。
これは最終の合否が出た段階でまた書きます。
あと二週間気が狂いそうです…。
話術
8月も終わりですね。へたれです。こんにちは。
さっきまで大学で面接の練習をしてきました。
面接カードの掘り下げや志望動機の確認とかを中心に、
相手に考えを伝えるという面接の感覚を取り戻すのが目的です。
前回から一カ月も空いてるのでちょっとぎこちなさがあります…。
どうも緊張すると早口になってしまうんですよね…。
面接練習が終わった後で就職支援室の先生方と雑談してました。
そこで戦場カメラマンの渡部陽一さんが凄いですよねって話になりました。
彼の凄さで一番に挙がるのが、独特な間による相手を引き込む話術。
もちろんあの風貌と人柄による所も大きいのでしょうが、
彼の話す内容の一つ一つが重く大きいからではないでしょうか。
重々しい喋り方とそれに見合ったテーマが見事にマッチしてると思います。
彼が伝えたいことを相手によく咀嚼してもらうにはあのスピードが適切だなって。
自らの命を天秤にかけて得た知識や経験は
普通のスピードに乗せていたら情報過多になりがちかもしれない。
また言葉遣いは言うまでもなく、言葉のチョイスも素晴らしい。
相手に送る内容と送る手段が一致しているからこそ魅力を感じますね。
でも本人からすれば小さいときからあんな感じだったそうですけど…。
もう一点が相手の目を見て食い入るように会話すること。
数少ないやりとりの中で聞き洩らさないことだけでなく、
相手の話のみならず表情や目からも情報を得ようとするのが分かります。
会話以外でも伝わってくるものは案外多いのかもしれません。
僕が大学で英語のプレゼンを行ったときに
「へたれもそうだけど、日本人はただ作文読むみたいな人が多すぎるんだ。」
「もっとジェスチャーを取り入れていけばぐっとよくなるね。」
とアドバイスを受けたことがあります。
相手の顔を見て伝えることはもちろん大切なんだけれども、
何も聴覚のみで情報を得てるわけでなく視覚に依るものも大きい。
ほんの少しのジェスチャーが相手の理解を助けることにつながるって。
コミュニケーションって奥が深くて難しいですね。
渡部さんの話し方が絶対に良いというわけではないのですが、
自身の向上の為に学べることも多いと思います。
テレビや何かで渡部陽一さんを見かけたらぜひ注目してみてください。
そんな感じです。